2014年11月22日に岡山大学で開催される日本カント協会第39回大会で、哲楽珈琲をお使い頂けることになりました!大会にご参加される方は、ぜひ哲楽珈琲「カントの朝」をお探し頂ければと思います。それにしてもカント学者の先生方に哲楽珈琲をご賞味頂けるなんて大変光栄です。「え?これがカントの味?」という厳しいコメントでも、真摯に受け止めたいと思いますので、ぜひご感想をお寄せ頂きたいです。
写真は岩波文庫の『永遠平和のために』ですが、中山元氏による光文社の新訳版が2006年に出ていてKindleでも読めます。焙煎人が好きな箇所はこちらです。「哲学者という階級を消滅させず」という箇所にぐっときました。
「国王が哲学者となったり、哲学者が王となったりするのは、期待すべきことでも、望ましいことでもない。権力を所有すると、理性の自由な判断の行使が損なわれるのは避けられないことだからだ。しかし王者が、またはみずから平等な原則のもとにしたがう王者的な民族が、哲学者という階級を消滅させず、また沈黙させずに、公に議論するのを許すことは、それぞれの職務を明確にするためにも不可欠のことなのである。哲学者という階級は、徒党を組んだり、秘密結社を設立したりすることができない性格をそなえているので、プロパガンダによる誹謗の疑いをかける必要はないのである。」